先日の宮崎日日新聞は宮崎県産の早場米(7月収穫)に歴史的な被害が出たことを伝えていました。1等米が僅かに1パーセントしかなく、規格外が75パーセントにも及んだと伝えていました。(例年は1・2等米で90パーセントを占めるそうです。)


原因として台風4号の影響や日照不足などが挙げられていましたが、地球温暖化の進展に伴うものと思います。昨年2月5日には筑紫哲也さんが実践場を訪問してくださいました。同日綾町で開催された講演会の中で、「今後、温暖化の進展とともに気候が極端から極端へ大きく振れる」(エッジが立つ)と予想されました。


実際に綾で自然農に取り組んでいると色んな異変に気付かされます。こどものころは田植え時に足の踏み場が無いほどにトノサマガエルがいました。残念ながら今は全くいません。小型のカエルがいるだけです。めだかや多くの昆虫も同様の運命をたどっているのでしょう。また、天候も旱魃・長雨・日照不足ととにかく変です。年配の方々も「おかしいおかしい」と言われています。


結局、温暖化の進展が現在の文明を変える源泉になるのだと思います。人間も自然の中で生かされている存在であり、人間の基盤である自然を人間がこわせば、人間にもその影響が及ぶのは当然だからです。実践場の周囲からは一日中虫たちの声がひびいて、今夜も心に染み入る音色を聞かせてくれます。終戦記念日の夜に自然の大切さを考えさせられました。